ビネ属は、学名では Calanthe (カランセ) という。

分布

この属は、世界には東南アジアを中心におよそ210種以上が分布する。

アフリカ・・・・・・3種
温帯アジア・・・・69種
熱帯アジア・・・183種
オーストラリア・・・1種
太平洋諸島・・・・・9種
北アメリカ・・・・・1 種
南アメリカ・・・・・1 種

(注)Kew WRLD CHECKLIST による。「種」には変種なども含まれる。(2015/11/12調べ)

日本は、およそ21種類が自生するが、四国には次の8種だけである。

キンセイラン C. nipponica

キソエビネ C. alpina

サルメンエビネ C. tricarinata

ナツエビネ C. puberula

エビネ C. discolor

タカネ C. bicolor

キエビネ C. striata

キリシマエビネ C. aristulifera

以下の種類は九州以南のもので、北には自生しないといわれている。

アサヒエビネ C. hattorii

アマミエビネ C. aristulifera [var. amamiana]

オキナワエビネ C. discolor [var. kanashiroi]

オナガエビネ C. sylvatica [C. longicalcarata]

サクラジマエビネ C. oblanceolata

タイワンエビネ C. speciosa [C. formosana]

タガネラン C. Calanthe davidii [var. bungoana]

タマザキエビネ C. densiflora

ダルマエビネ C. alismifolia

ツルラン C. triplicata

ニオイエビネ C. izu-insularis

ホシツルラン C. hoshii

ユウヅルエビネ C. x dominyi

リュウキュウエビネ C. sylvatica [C. masuca]

レンギョウエビネ C. lyroglossa

生態・形態

 中〜大型の地生で常緑種であるが、外国には着生あるいは落葉性の種がわずかにあるといわれる。
 「エビネ」というのは、地中に古い球茎が連なって、海老の姿に似ていることからきている。

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