分布
熱帯アジアを中心におよそ1682種が広く分布する。また、マメヅタラン属 Bulbophyllum と並ぶ大きな属である。
アフリカ・・・・・・・1種
温帯アジア・・・・114種
熱帯アジア・・・1477種
オーストラリア・・125種
太平洋諸島・・・・137種
(注)Kew WRLD CHECKLIST による。「種」には変種なども含まれる。(2015/11/14調べ)
日本には、わずかに次の3種が自生する。四国では、オキナワセッコクを除く2種が確認されている。
・セッコク D. moniliforme
・キバナノセッコク D. catenatum(=D. tosaense)
・オキナワセッコク D. okinawense
生態・形態
セッコク属 Dendrobium を世界的に見ると:
茎(バルブ)は、毎年新しいものが古い茎の基部からでるが、その形は円柱形や球形、細長く針金状のものなどさまざまである。
葉も、草質・革質・多肉質など非常に変化に富んでいる。
花茎は茎の頂点から出るものもあれば、茎の途中の節からでるものもある。花は1つ〜多数で、花序も色も形も千変万化である。
しかし、日本に自生する3種はすべてデンドロビューム節のもので、茎(バルブ)は円柱形〜細い棒状で、上部のいくつかの節から花茎をだして、1個ないし数個の花を総状につける。
「世界のラン科植物」の
Dendrobium のページには、たくさんの外国の種を載せてあるので、その多様性を見ていただきたい。