ランの果実はにたりよったり
ランの花の色形は、千変万化。 昆虫などをおびき寄せ花粉を運んでもらうために、あの手この手と工夫を凝らしている結果でしょう。甘い蜜とか香りとか色で誘う花が多いでしょうが、中には雌の昆虫に化けて雄を誘惑するものまであります。 Ophrys bombyliflora と Ophrys speculum ssp. lusitanica などもそれです。
ランは25,000を超える種があるそうですが、その一部を 世界のラン科植物 に載せてありますからご覧ください。
ところが、果実の方はどれも良く似ていてラグビーのボールのようです。横から見ると楕円形で、横断面は3角形あるいは6角形に近い。
ランのタネ蒔きは風任せで昆虫などのお世話になりませんから、美味しい果肉や色香で誘う手はつかいません。 あまり凝った形も魅力的な彩りのものもありません。
もちろん、例外はありますが、それはまた別に。
2009/ 1/ 9