ショウジョウバエは何しにくるの?
先に、クロヤツシロランの花の中で、ショウジョウバエが動き回っている様子を紹介しましたが、
ショウジョウバエは何しに来たのでしょう?
唇弁と側萼片の上に載っているのはハエの卵。ハエが背負っているのは花粉塊。
唇弁と側萼片の上に載っているのはハエの卵。
ハエが背負っているのは花粉塊。
ショウジョウバエが背負っている白いものは、クロヤツシロランの花粉塊であることは確かです。
ショウジョウバエがクロヤツシロランの受粉を助けるポリネーターであることは定説になっています。
サイト「花と自然」一ページには、花粉塊を背負ったショウジョウバエがクロヤツシロランの花に飛んできて、
柱頭にその花粉塊をくっつけていくまでの過程が連続撮影で良く分かります。
が、クロヤツシロランの花に飛んでくるショウジョウバエのほうの目的は何でしょうか?
2つの、小さな白い楕円体が見えます。一つは唇弁の上に、もう一つは右側の側萼片の上にのっかっています。これは卵のようです。
ショウジョウバエは、花の中に卵を産み付ける目的でやってきたのだと推測できそうだと思います。
クロヤツシロランの花の終わりは、花冠の部分が腐ってドロドロに溶けるようになります。
卵から孵った蛆虫が、これを餌にして大きくなることができれば、ショウジョウバエは親としての目的を達成できたことになります。
いつかショウジョウバエの蛆虫を見つけて、証拠写真を撮ってやろうと思っています。
2013/10/14