ムギラン、円葉と長葉

左=長葉タイプ、右=円葉タイプ 左=長葉タイプ、右=円葉タイプ  ムギランは四国ではごくポピュラーな種で、近くの山でも良く見かけるが、 このごろ、2つのタイプがあるのではないか、と気になりだした。
 1つは、葉が長楕円形のものである。線形といっても良いものまである。
 2つめは、葉が円く、卵形のものである。真円に近いものもある。
 前者を長葉タイプ、後者を円葉タイプと呼ぶことにしよう。

 上段の2枚の写真は、近くの山で撮ったものだ、立木の幹を覆いつくすように着生していた。 中段は、数年前、山道に落ちていたものを拾ってきて、庭木にくっ付けたものだ。 下段は、それをバラして、標本にしたものである。

 特に、下段の標本で見比べると、長葉タイプと円葉タイプの特徴が判る。 長さは、長葉タイプが2倍以上あるが、幅は、同じか、やや円葉タイプの方が広い。

 葉だけでなく、バルブ(偽鱗茎)にも違いがあるようだ。 長葉タイプのは、長く、ラグビーのボールのようだし、 円葉タイプのは、短く、サッカーのボールのようだ。

2017/8/11

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