杉林に棲むランたち -着生ラン-

 私がこれまでに見た着生ランは15種ですが、そのうち11種は杉に着生することを確認しました。 未確認のボウランやミヤマムギラン、ヨウラクランなども私がこれまでに見ていないだけかもしれません。
 谷沿いの道を歩いていると、落ちた杉の枝にくっついているランを良く見ます。 杉の枝が途中でひっかって地面まで落ちなかったので、カシノキランは花を咲かすことができたのだ。 杉の枝が途中でひっかって地面まで落ちなかったので、カシノキランは花を咲かすことができたのだ。 地面に落ちたものはいずれダメになりますが、拾ってきて庭木に縛り付けておくと、たいていはそこに付きます。木肌とランの根が密着するようにして糸でぐるぐると縛るのです。
 この場合、庭木の種類は何でも良い。野生のものでも、このランはこの木にしか付かない、ということはあまりないように思います。
 ただ、私が杉の枝についたランを多く見ているのは、私の周り杉林が多いことが一番の原因でしょうか。 また、杉の木肌がランの種子が付着して発芽するのに適しているかもしれません。
 もうひとつ、杉は生長するにしたがって下枝を落としていく性質がありますから、歩いていて発見する確率が高い。 「あっランが落ちている」といって、首が痛くなるほど仰け反って樹上をみても何も見つけられないことが多いのです。
・・・杉に着生しているもの 種名はそのページへリンクしています。

カシノキラン

ベニカヤラン

カヤラン

 フガクスズムシソウ

クモラン

ツリシュスラン

キバナノセッコク

セッコク

フウラン

 ボウラン

マメヅタラン

 ミヤマムギラン

ムギラン

ムカデラン

 ヨウラクラン

 オオバヨウラクラン

2009/1/23



着生ランと気のあう木 もご覧ください。

inserted by FC2 system