和名 アオフタバラン  青双葉蘭
学名 Neottia makinoana (Ohwi) Szlach.
従来、フタバラン属 Listera makinoana Ohwi としていたが、 サカネラン属とする新しい説に従った。
分布 本州、四国、九州。
生態と形態 常緑広葉樹や杉林の林床に生える。
 茎は細長く10〜20cm、地表近くに2枚の葉が対生状につき、上部に10個ほどの花をつける。葉には縦に薄く白い斑が浮き出る。
 四国には、フタバランと名のつくものが、本種の他に、ヒメフタバランやコフタバラン、ミヤマフタバランが自生しているが、 いずれも、2枚の葉が対生しているように見えることから、フタバラン(双葉蘭)とよばれている。
. . . もっとみる  ところで、
@ 対生という表現は正しいだろうか?
ラン科の葉は、互生するのが普通で、基本であるから、厳密には互生しているのではないか、との疑問がある。 2枚の葉が茎に付いている点が非常に接近しているから、対生している様に見える、という説である。
 いや、対生しているように見えるから「対生」でいいじゃないか、見えるままを表現するのに、なにも問題はないとも言える。
 中を取って「対生状」と書いた書物もある。
 A 次に、アオフタバランは、地表近くで2枚の葉が左右に開いていて、茎の下部に付いている様に見える。
 しかし、茎の頂点に付いている、というのが正確だろう。 葉の付いている所から上は、茎ではなく花茎であると考える。 花を咲かせる株だけが、花茎が伸びて、花をつける(葉はつけない)。花期になっても、幼い株は葉から上部はない。
 だから、それは花茎と呼ぶべきであって、茎の延長ではない。

花期 7月〜8月


2012/8/12 2012/8/12 2011/8/13 2011/8/13
2007/7/28

花を咲かせる前は、花茎が放物線状に垂れている。この時期、葉の模様が美しい。


2008/8/20

果実

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