和名 ボウラン 棒蘭
葉が棒状であることから。
学名 Luisia teres (Thunb.) Blume
分布 本州(近畿地方南部)、四国、九州、琉球。世界的には、中国南部から温帯東アジアにかけて、朝鮮、台湾などに分布する。
生態と形態 樹に着生する。常緑性。
茎は高さ10〜40cmで、葉鞘に覆われて、細く硬い。葉は細長く硬質で棒状。 葉鞘の基部にでる短い花序に1〜数個の花をつける。
花期 6月〜8月


2008/6/7

 御田八幡宮の境内にエノキなど老木があって、その樹幹や枝にボウランが叢生している。
 暖温帯〜亜熱帯の地域に分布する常緑のランで、日本では、近畿地方南部から琉球にかけての太平洋岸寄りに自生する。
 御田八幡宮(おんだはちまんぐう)は高知県室戸市吉良川町にあり、ここのボウランは 高知県天然記念物 に指定されている。

 茎も葉も円柱状で、葉っぱらしいものはない。棒蘭を呼ぶにふさわしい。

 ランの花は6枚の花被片から成るが、その中でもっとも魅力的で目を引くのが唇弁である。 普通はそうであるが、ボウランはご覧のとおり。どんな昆虫を魅惑しようとしているのだろうか。


2007/7/18

果実

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