和名 ハルカンラン 春寒蘭 春に咲くカンランという意味。愛好家の間では、寒蘭の一種とされていたようだ。
学名 Cymbidium × nishiuchianum Makino ex J.M.H.Shaw
シュンラン C. goeringii とカンラン C. kanran との自然交雑種と推定される。
分布 高知県。ただし、野生のものは絶滅状態である。
生態と形態 シュンランとカンラン両方の中間的な形質が現れるが、どちらの影響が強くでるかは、個体によって変異がある。
葉は、おおむねカンランに近い。
花茎はカンランに似ているが、高さはシュンランより少し高い程度である。
花は全体として、シュンランよりもカンランのほうに似ているが、花弁はシュンランに似て、やや丸みを帯びている。 花数は2〜3個である(シュンラン=1個、まれに2個、カンラン=3〜15)。 ▼ 花の形態をみる。
@=背萼片
A=側萼片
B=側花弁
C=唇弁
D=蕊柱

萼片は、倒披針形、長さ30〜35o。
側花弁は、萼片の2/3ほどの大きさで、同形同色。
唇弁は、乳白色で、紫褐色の模様が入る。
蕊柱は、長さ約15o。

花期 3〜5月。ほぼシュンランの開花期と一致する。


2014/4/19 @牧野植物園

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