和名 フガクスズムシ 富岳鈴虫
富士山(フガク)の周辺で発見されたことによる。
学名 Liparis fujisanensis F.Maek. ex Konta et S.Matsumoto
分布 本州、四国、九州
生態と形態 ブナ林樹帯のブナ、モミなどの古木にコケ類とともに着生する。冬はコケの中の球茎(バルブ)のみが残り、毎年更新する。
新しい球茎(バルブ)に2枚の葉がつき、10cmほどの高さとなり、淡紅紫色の花を2〜6個咲かす。
花期 5月〜7月
参考文献・サイト フガクスズムシ(ラン科)の分類学的ノート
倒木の幹にノキシノブやコケ、地衣類などと一緒に数株のフガクスズムシが生えていた。ヤシャビシャクも傍にあった。
根もバルブもコケに覆われていてる。「着生」」といっても、根が木肌に接着しているわけではなく、「コケの中に生えている」というのがあたっている。
腐った倒木に生えている。倒れる前から生えていた株が生き残ったのか、それとも倒れた後、タネが落ちて発芽し成長したものか。
フガクスズムシの住処としては、ブナの木肌は最適かもしれない。しかし、高い所は老眼では見つけにくい。
7月も中ほどを過ぎると、花は萎れかかっているものが多い。