色はいろいろ
普通のウシキムヨウラン(左)とキバナウスキムヨウラン 普通のウスキムヨウラン(左)とキバナウスキムヨウラン ウスキムヨウランは、和名の冒頭の「淡黄」が表すように、淡い黄色が基調であるかもしれないが、 やや褐色や緑色が滲んで複雑な色をいている。
決して一律ではなく、花(唇弁と蕊柱と除く)の色彩は変化にとんでいる。 黄色、褐色、紫色などの色素が混色されていて、どの要素が現れ、 あるいは、隠され、また、強く出るか、薄く出るかによって、微妙な違いが現れる。
その変化の幅は非常に広いが、 キバナウスキムヨウランは、その内の黄色の要素のみが強く発色された、極端なものだと言えるだろう。
ウスキムヨウランに限らず、ムヨウラン属全体について、この傾向にある。
「キバナ」という名の付く品種にしても、 キバナエンシュウムヨウラン(エンシュウムヨウランの品種)やキイムヨウラン(ムヨウランまたはエンシュウムヨウランの品種)などがある。
ムヨウランの1種をとっても、 茶褐色と基本として、 赤味の濃いものや 紫色の濃いものがある。
2018/5/28