和名 キソエビネ 木曾海老根
学名 Calanthe alpina Hook.f. ex Lindl.
分布 ヒマラヤから日本にかけて分布するが、日本では本州中部と四国。
四国では、1000mを超える深山の寒冷地に生える。人を寄せ付けないような厳しい環境の場所で極めてまれに出会うことができる。
生態と形態 冷温帯の林床に生える。



花はうつむき加減につき、平開しない。
花被片(萼片および側花弁)は、内側は白く、外側は淡紅紫色を帯びる。
唇弁は、拡げると円形だが、両側から内側に巻き込む。淡黄色地に赤茶色の模様がはいる。縁は鋸歯状の細かい切れ込みがあるが、他のエビネ類と異なり深く3裂することはない。
距は、長さ約2pで、花柄子房より長い。  ... ▼ 花の形態をみる。

@=背萼片
A=側萼片
B=側花弁
C=唇弁
D=距
E=蕊柱
F=花柄子房

萼片は、長さ約16o淡紅紫色。
側萼花弁は、同色でやや小型。
唇弁は、拡げると円形だが、両側から内側に巻き込む。 淡黄色地に赤茶色の模様がはいる。 縁は鋸歯状の細かい切れ込みがあるが、他のエビネ類と異なり深く3裂することはない。
距は、長さ約2pで、花柄子房より長い。

花期 6月〜7月


2019/7/8

四国では、1000mを超える深山の寒冷地に生える。人を寄せ付けないような厳しい環境の場所で極めてまれに出会うことができる。
右に見えるのは、友人が持ってきたザイル。この命綱と友人たちの助けでお陰で無事だったかも。誤れば、下は千尋の谷。

他のエビネ類と比較して、花数は多くなく、うつむくように咲くが、平開しない。

花被片(萼片および側花弁)は、内側は白く、外側は淡紅紫色を帯びる。
唇弁は、拡げると円形だが、両側から内側に巻き込む。
淡黄色地に赤茶色の模様がはいる。 縁は鋸歯状の細かい切れ込みがあるが、他のエビネ類と異なり深く3裂することはない。
距は、長さ約2pで、花柄子房より長い。
なお、下から3番目の花は奇形である。 背萼片だけは真ともであるが、左右に開いているのは。側萼片か側花弁かのどちらかであるが特定できない。 唇弁の位置にある花被片は、唇弁が奇形化したもの、側萼片か側花弁と合体化したもの等等想像が膨らむ。


2019/7/8

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