和名 コフタバラン 小双葉蘭
学名 Neottia cordata (L.) Rich.
従来、フタバラン属 Listera cordata (L.) R.Br. としていたが、 サカネラン属に含める新しい説に従った。
分布 北海道、本州(中北部)、四国、千島、サハリン。
生態と形態 亜高山帯の針葉樹の林床に生える。
茎(花茎を含む)は細長く10〜20cm、中ほどに2枚の葉が対生状につき、上部に5〜10数個の花をつける。
 2枚の葉が対生しているように見えることから、フタバラン(双葉蘭)とよばれている。 この姿を、「茎の中ほどに、2枚の葉が対生する」と表現することがある。
. . . もっとみる  ところで、
 @ 先ず、対生についてである。
ラン科の葉は、互生するのが普通で、基本であるから、対生しているように見えるが、 厳密には互生しているのではないか、との疑問がある。 いや、対生しているように見えるから「対生」でいいじゃないか、見えるままを表現するのに、なにも問題はないとも言える。 中を取って「対生状」と書いた書物もある。
 A 次に、茎の中ほどに葉が付いているというのは良いだろうか。 正確には、茎の頂部に2枚の葉が付いている、というのが、正確ではないだろうか。 というのは、花を咲かせない幼い株は、葉から上部はない。 花を咲かせる株だけに、葉の付け根から花茎が伸びて、花をつける(葉はつけない)。 だから、それは花茎と呼ぶべきであって、茎の延長ではない。

花期 5月〜7月


2012/5/18

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