クモランは木の幹や枝に何本もの根でくっついています。
梅ノ木についたクモラン
梅ノ木についたクモラン
この姿が蜘蛛に似ているというのです。茎や葉らしいものはありません。最初のころ葉らしいものが現れることもあるらしいのですが・・・
クモランの根はやや扁平で、葉緑素を含んでおり、光合成を行います。葉の役目を担っているわけです。作られたった養分も根に貯蔵されます。
そして花を咲かせ、実をつけ、タネを撒いて子孫を残していきます。
長い年月の間に変化して、独特の形で目の前にあるクモランを見ると、 「生き残る」という言葉を軽々しく口にしてはいけない、と反省させられます。
追記:
外国の Chiloschista というランにも葉や茎らしいものはみえません。
これらのランの写真は、タイで暮らしている方から提供していただきました。