サイハイランに比べて花は赤く、構造も異なり、
モイワラン [ C. aphylla T. Yukawa ] に似たところがあるという(遊川知久 私信)。
モイワラン [ C. aphylla T. Yukawa ] に似たところがあるという(遊川知久 私信)。
モイワラン Cremastra aphylla は、1999年にサイハイラン属の新種として 筑波実験植物園研報に掲載されています。
モイワランの特徴のうち私など素人目にも判りやすい点は、
1、いわゆる腐生ランで通常の葉がでない
2、花色が褐色を帯びた赤紫である
3、花の開きがサイハイランより小さい
4、1つの花茎につく花数がサイハイランより少ない
などです。2、花色が褐色を帯びた赤紫である
3、花の開きがサイハイランより小さい
4、1つの花茎につく花数がサイハイランより少ない
これらの特徴はトクシマサイハイランにも共通しているように思えますから、モイワランとの相違点は別のところにあるのでしょう。 仮に「トクシマサイハイラン」と名付けたものがモイワランとは別の種なのか、その変種なのか、あるいはモイワランの1つのタイプということで落ち着くのか、研究発表が待たれます。
なお、徳島県をはじめ四国で見つかっている腐生のサイハイランは、一般には「モイワラン」と呼び、区別していないようです。 ホームページ阿波の散歩道でも 「モイワラン」として見事な群生が紹介されています。
筑波実験植物園研報では、モイワランはサイハイランからは次の点で区別できるとしています。
まったく普通葉を生じないこと、
花被片の開度が小さいこと、
蘂柱先端より少し下の腹側に見られる翼がないこと、
唇弁基部先端の突起が平滑でなく皺〜いぼ状になること、
花色が褐色を帯びた赤紫であること、
花序あたりの花数が少ないこと
花被片の開度が小さいこと、
蘂柱先端より少し下の腹側に見られる翼がないこと、
唇弁基部先端の突起が平滑でなく皺〜いぼ状になること、
花色が褐色を帯びた赤紫であること、
花序あたりの花数が少ないこと
2009/6/11