和名 ムカゴサイシン 零余子細辛
地下の球茎はヤマイモのムカゴに、葉はサイシンにたとえた。
学名 Nervilia nipponica Makino
分布 本州(関東地方以南)、四国、九州、琉球列島、伊豆諸島。外国では、韓国済州島。
生態と形態 暖温帯の常緑広葉樹林や杉林に生える。
地中に小さな球茎があり、4月にそこから花茎を伸ばし、先端に1つの花をつける。花期の高さは3〜10cmとなる。
花は半開きになり、平開することはない。花色は全体として褐色であるが、唇弁と側花弁は、白地に赤紫色の斑紋がはいる。 短期間の内に結実して、種をまき、その後すぐに花茎は消える。
葉は開花期にはなく、花が結実して種まきが始まるころになって、1枚の葉がでるが、これも11月ごろには消える。 葉は五角状心形で、地上数センチ高さで水平になる。
花期 4〜7月

参考書: 日本のラン ハンドブック @ 低地・低山編カラー版 野生ラン(家の光協会出版)


5/30

県道から、集落へ登る山道の上に、ムカゴサイシンが群生している。狭いながらも、軽トラックなら行ける程の道であったが、今は部落はなくなり、通る人もない。降り積もった落ち葉が、ムカゴサイシンの住処となっている。

花の季節 ・・・ 地上に現れて、花を咲し、タネを撒くまで

5/25

5月半ばごろから、ムカゴサイシンの花茎が地上に姿を現し、地上活動を開始する。先端部分が蕾である。

5/28

花茎の先端に、1つの花をつける。花は半開きで、普通、大きく開くことはない。

5/30 5/30

唇弁は、白地に赤紫色の斑点がある。側花弁にも同じような模様が現れる(この写真では見にくいが)。

5/30 6/16

花が凋み、子房が膨らみを増している。

6/27

果実が裂けて、中のタネを飛ばし、ほとんど空になっている。この段階でも、花被片は萎んだ状態で、先端に残っている。


葉の季節 ・・・ 葉を地上に出し、光合成し、枯れるまで

6/17

果実が裂けて、タネを飛ばしているころから、花茎の根元に、葉が出てくる。

葉が、地上に現れて、展開するまでの過程を追ってみた。

9/6 9/6

葉は、1枚で、形は五角状のハート形であるが、大きさや形には変化がある。

11/29

寒さが厳しくなる頃には、葉の葉緑素が抜けて(地下の球茎に吸収?)、やがて、地上からは姿を消す。
これから来年の5月までは、菌の助けをえて、地下で養分を蓄える。

inserted by FC2 system