和名 ムカゴソウ 零余子草
地下の塊根をムカゴに見立てた。
学名 Herminium lanceum (Thunb. ex Sw.) Vuijk
分布 北海道(南部)、本州、四国、九州、琉球、伊豆諸島。外国では、モンゴル〜熱帯アジアにかけて広く分布する。
生態と形態 高い山の日当たりのよい、やや湿った草地には生える。
花期の高さは、20〜45cmで、茎の中ほどに、広線形の柔らかな葉を2〜5枚つける。
地下には、塊根がある。
茎の上部には、多数の小さな花をつけ、長い花穂となる。
花期 4〜9月。四国では、6〜8月。
高い山の頂上付近の、日当たりの良い草原に生えていた。
ムカゴソウは「やや湿った草地に生えることが多い」そうであるが、高い山は雨や霧が多いので、生育に適していると思われる。
長い花茎に小さな花がビッシリとついて、埋め尽くしている。 花の数の多さは、ホザキイチヨウランに負けていない。
葉は、線形であるが、艶がなく、なよなよとしていて、ラン科のようには見えない。
あの沢山あった花が一つ残らず結実しているようだ。花粉の運び屋が訪れているようでもなかったが、自家受精によるものだろうか。