和名 サイシュウシュスラン 済州繻子蘭 主脈は目立たない。 主脈は中間的。 主脈はっきりしている。 花序柄の長さ1p以下 花序柄の長さ1.5~3p 花序柄の長さ3p以上 子房無毛。 子房有毛。 子房密に有毛 花被片無毛。 花被片有毛。 花被片有毛。
タイプ標本が済州島産であることに由来する。
学名 Goodyera × maximo-velutina N.S.Lee & J.H.So
シュスラン(G. velutina Maxim. ex Regel)とアケボノシュスラン(G. maximowiczina Makino)との自然交雑種である。
分布 シュスランとアケボノシュスランとの両種が混生または近くに自生する場所に分布する。
現在確認されているのは、東京都神津島、埼玉県狭山、高知県。
生態・形態 シュスランとアケボノシュスランとの中間的な形態を示す。
・葉の主脈はシュスランほどには明瞭ではない。 ・葉の測脈は1-2ペア。
・葉の色は暗緑色。
・花序柄の長さは1.5-3p。
・花被片や子房、苞などは有毛。
▼ シュスラン、アケボノシュスランと比較する。
アケボノシュスラン
サイシュウシュスラン
シュスラン
側脈は1-2ペア。
色は緑色。
側脈は1-2ペア。
色は暗緑色。
側脈はなし。
色は紫がかった暗緑色。
苞無毛。
苞わずかに有毛。
苞密に有毛。
花期 8〜10月
[参考文献]
・The Origin of New Natural hybrid, Goodyera × maximo-velutina (Orchidaceae)
from Jeju Island, Korea(JI-HYEON SO & NAM-SOOK LEE 2017)
・First record of Goodyera ×maximo-velutina (Orchidaceae) from Kozu Island, Japan 。(末次健司 2019)
・サイシュウシュスランを狭山丘陵に記録する。(末次健司 2020)