シランは栽培が容易なうえ、良く結実して、そのタネを飛ばしてあちらこちらで芽生える。庭に置いてある鉢にいつの間にやらシランが芽生えて、数年のうちに占領してしまうこともあります。 ラン菌は、ランに頼らなくてもやっていけるそうで、この鉢にもラン菌があったから、ここでシランが発芽したのでしょう。
しかし、「ランはラン菌なしでは発芽しない」というのは、「自然界では」という前提で言っているわけです。殺菌処理したフラスコの培養液にタネを撒いて、ランの苗を大量生産する「無菌播種」という技術のおかげで、 高嶺(=高値)の花だった洋ランも量販店などでも安く売られています。まだまだ成功していないランもあるようですが・・・
もしかしたら、シランやネジバナなどは自然界でもラン菌のないところでも発芽するケースがあるかもしれない、と思いますが、いかがでしょう。
2008/12/31