和名 スズムシソウ 鈴虫草 
唇弁を鈴虫の羽にたとえた。
学名 Liparis makinoana Schltr.
この学名はセイタカスズムシソウであるとされ、新たな学名 L. suzumusi を当て る説が出た(堤 2019/8)。
分布 北海道、本州、四国、九州。外国では、ウスリーから朝鮮および北アメリカ東部など。
生態と形態 林床に生える多年草で、冬は地上部は枯れ、球茎(バルブ)も毎年更新する。
古い球茎(バルブ)の側方から新株が出て、2枚の葉をつけ、高さ15〜30cmになる。 上部に多数の花をつけるが、唇弁や側花弁、花柄子房は紅紫色を帯びる。
花期 5月〜6月
参考文献・サイト Taxonomic Status of Lipairs japonica and L. makinoana (Orchidaceae) : A Preliminary Report


2012/5/24

四国の黒スズムシといえば、趣味家の間ではたいへん人気があるようで、山野草展示会にも良く出品される。 しかし自然界では、まず見ることはできない。野生のものが絶滅すれば、それは、もう山野草じゃない。
今は、無菌培養で大量生産できるそうだから、山取りなどやめて、そちらで入手してもらいたい。


 スズムシソウは、自然の状態では、結実することはまれであるという。これは人が受粉の手助けをしたの結果である。
 写真の原画は、百一草園の管理人・花道楽さんに提供していただいた。


2009/5/31

開拓のため近くから移植されたものらしいが、環境が合っていると見えて丈夫で元気である。

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