和名 ショウキラン 鍾馗蘭 
道教の神様である鍾馗を連想させるという。
学名 Yoania japonica Maxim.
分布 北海道(西南部)、本州、四国、九州。外国では、インド東部、中国南部、台湾など。
 生態と形態 深山の湿度の高い林床に生える。全面的に菌に寄生するいわゆる腐生植物。
 地下茎から、太い花茎を地上に伸ばして高さ10〜20cmとなり、総状に2〜8個の花をつける。通常の葉はない。
花期 6月〜8月


2004/6/17
2005/6/30
2005/6/25

まだ蕾

2008/8/14

花時に見ていないが、ショウキランの果実と思われる。

 ショウキランは、深山の谷に近い、湿っぽい、陰気なところに生えているように思います。
 腐生ランですので、葉はありません。地下にその痕跡はあるそうですが、葉の使命である光合成はしません。 私たちが見る地上の姿は、花茎と花だけです。桃色の艶やかなこの花を誰かが手折って、地面に突き刺したかのようです。
 ショウキランを見ると「狂気」という言葉が、私の脳裏にこびり付いてどうしようもありません。
 ショウキランはどこにでもあるという花ではありませんが、さらに珍しい白花が見つかった、と嬉しい知らせを受けました。 スキー場の開発で姿を消していたものが、10年ぶりに復活したとのことです。
 ホームページ「上州花狂いの植物散歩」シロバナショウキランの頁をぜひご覧ください。
 このホームページの管理人さんは、 シナノショウキランの新種発表にもかかわり協力された方です。

2007/7/14

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