ここは昔は10数軒あった小さな部落でした。私の小・中学校の同級生が二人もいました。 数年前に最後の一軒も山を降り、今はすべて廃屋となって自然に還ろうとしています。
エビネも自然に還って、この春も咲きほこっています。
2007/5/5
和名 エビネ 海老根
古い球根が連なっている様を海老に見立てたもの。
学名 Calanthe discolor Lindl.
分布 北海道(南部)、本州、四国、九州、琉球列島、伊豆諸島。外国では、中国南部〜東部、朝鮮半島。
生態と形態 暖温帯の落葉広葉樹林などに生える。
地中浅く、新旧の球茎が連なり、春、新しい球茎から2〜3枚の葉をだす。
花茎は新葉が展開しないうちに、その中心部から伸びて、20〜50cmとなり、上部に5〜20個の花をつける。
花色は変化に富む。
▼ 花の形態をみる。
@=背萼片
A=側萼片
B=側花弁
C=唇弁
D=距
E=蕊柱
萼片と側花弁は、長さ約15〜20o、狭卵形、褐色系で、ほぼ同形同色。
唇弁は、帯紅〜白色で、長さ8〜15oで3裂し、中央裂片の先端が浅く2裂する。
距は、長さ5〜10o。
花期 4〜6月
背景に見えるのは廃屋。家人がまだここで生活していたとき、
数株のエビネを山で採ってきて植えたものでしょう。
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ここは昔は10数軒の小さな部落で、私の小・中学校の同級生が二人もいたが、
ずっと前に最後の一軒も山を降り、今はすべて廃屋となり、多くは崩れ落ちている。
エビネは毎年春には咲き誇っているだろうが、こちらは老体となって、
標高差200mほどの山道を登る元気がない。
果実
2007/5/5