和名 オオミヤマウズラ 大深山鶉 
別名 ガクナン
学名 Goodyera crassifolia  末次神戸大学教授らによって2022年に新種記載された。
crassifolia は、「厚い葉の」という意味。
分布 本州、四国、九州。
生態と形態 (ミヤマウズラとの相違点)
全体に大型で、葉に白斑の入らないことが多い。花は互いにややはなれてつき、平開することはない。
花期 9月〜10月。 ミヤマウズラより半月以上遅い。


2014/9/20

花と花との間隔はミヤマウズラと比べて離れている。

花はミヤマウズラほど開かない。


2011/10/17

果実

2012/9/16

葉はミヤマウズラより硬質、分厚い感じで(種小名 crassifolia は、「厚い葉の」という意味)、先がやや尖る傾向がある。
葉脈に沿った白い模様は、ミヤマウズラほど顕著ではない。


2012/9/20

 

2014/9/20
2015/9/17
2015/9/8

開花前の蕾


2015/10/18

果実期


オオミヤマウズラの暮らしを見る

最初から見る
 オオミヤマウズラ Goodyera crassifolia は、 左=ミヤマウズラ、右=オオミヤマウズラ 左=ミヤマウズラ、右=オオミヤマウズラ 日本植物分類学会第7回大会(2008年)で、芹沢俊介愛知大学特別教授によって発表さ、2022年に新種として記載されました(この間14年、学名なしのGoodyera sp. でした)。
 従来、ラン愛好家の間ではガクナンと呼ばれ、ミヤマウズラの変わった種類として認識されていたようです。
 私も前から、大型のミヤマウズラにときどき出会い、気になっていましたが、この様な名が付けられていることは知りませんでした。


 「レッドデータブックあいち2009」には、ミヤマウズラと比較して、その違いが次のように書かれています。
全体に大型、
葉は白斑の入らないことが多く、
花は大きくて平開せず、互いにややはなれてつき、
花期も半月以上遅い。

 花が平開しない点では、ミヤマウズラとは大きく異なり、むしろシュスランアケボノシュスランなどに似ています。 おそらく、この事からシュスランとの雑種だとする説が生まれたものと思われます。
 また、花と花との間隔があいて間延びした感じをうけます。アケボノシュスランは団子状ですし、シュスランとミヤマウズラも間隔を空けず並んでいます

2011/9/26

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