アケボノシュスランとの見分け方
アケボノシュスランとツユクサシュスランは同じような環境に生えており、花期も変わらない。 左=アケボノシュスラン、右=ツユクサシュスラン 左=アケボノシュスラン、右=ツユクサシュスラン
ツユクサシュスランは、アケボノシュスランと比較して、全体的に大きく、花茎も長いといわれる。 しかし、一番明瞭な相違点は花序に短毛が有るか、無いかである。ツユクサシュスランは、子房、萼片、苞葉および花軸に短毛が目立っているが、アケボノシュスランのほうには、見られない。
その短毛は、ルーペを使用するか、写真を拡大すればわかるが、離れて一見しただけでは判別ができないことがある。
なお、両者は変種の関係にあるが、ツユクサシュスランが基準変種である。
四国に自生するシュスラン属は、ほかに シュスランやベニシュスラン、ツリシュスラン、ミヤマウズラ、オオミヤマウズラ があるが、これらはすべて萼片などに短毛がある。だから短毛の有無という観点から見れば、アケボノシュスランのほうが特殊だと言える。
2015/10/14