分布

 アジアにおよそ25種が分布する。

温帯アジア・・・16種
熱帯アジア・・・13種

(注)Kew WRLD CHECKLIST による。「種」には変種なども含まれる。(2015/11/14調べ)


 日本には次のものが自生する。四国で確認されているものには赤い点をつけた。

ムヨウラン L. japonica var. japonica

ホクリクムヨウラン L. japonica var. hokurikuensis

キイムヨウラン L. japonica var. kiiensis

ヤエヤマスケロクラン L. japonica var. tubiformis

アワムヨウラン L. purpurea

ウスキムヨウラン L. kiusiana

エンシュウムヨウラン L. suginoana

サキシマスケロクラン L. flavicans

シラヒゲムヨウラン L. flavicans var. acutiloba

ミドリムヨウラン L. virella

クロムヨウラン L. nigricans var. nigricans

トサノクロムヨウラン L. nigricans var. patipetala

ヤクムヨウラン L. nigricans var. yakusimensis

ムロトムヨウラン L. taiwaniana

オキナワムヨウラン L. triloba

オキナワムヨウランモドキ L. triloba var. clausa

タブガワムヨウラン L. tabugawaensis

アマミムヨウラン L. moritae

生態・形態

腐生。
茎は直立して、硬く、黒っぽくなる。上部にまばらに少数の花をつける。






検 索 表


A. 開花期=7〜9月、 唇弁=3裂せず、先端部だけに毛がある。・・クロムヨウラン(註)

A. 開花期=5〜6月、 唇弁=3裂し、中部まで密毛がある。

B. 地上茎=30p程度またはそれ以上。

C. 花は、ややまばらにつき、平開する。・・・ ムヨウラン

C. 花は、上部にやや密に集まってつき、平開しない。・・ホクリクムヨウラン

B. 地上茎=通常25p以下。

C. 唇弁の毛の先は紅色を帯びる。・・・ウスキムヨウラン

C. 唇弁の毛の先は紅色を帯びない。 ・・・エンシュウムユラン


註:トサノクロムヨウラン、ムロトムヨウラン、アワムヨウランを含む。






春咲きムヨウラン4種(唇弁3裂タイプ)の比較

種名 花茎の高さ 花被片の長さ 花の数 その他
ムヨウラン 20~50p
実測:25~43p
15~25o
実測:19~23o
3~10個
実測:7~9個
花は、よく開き、咲きそろう。
ホクリク
ムヨウラン
20~30~40p
実測:21〜29〜35p
20o
実測:19~20o
3~8個
実測:4〜5.4〜7個
花は、殆ど開かず、下垂する。
エンシュウ
ムヨウラン
20p(〜30)
実測:11.0〜12.8〜17.5o
16〜17o
実測:9〜12.8〜20o
3〜6個
実測:2〜3.5〜5個
多くは半開状
副萼部のリングが顕著に膨らんでいる。
ウスキ
ムヨウラン
7~30p
実測:8~15.5~24
11~15o
実測:13~14~15
2~8個
実測:2~3~5
唇弁の赤紫色の毛が目立つ。

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